四服目:GOLDEN VIRGINIA ゴールデンバージニア レビュー

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増税や、こんな嫌煙・禁煙ブームでなければ、

煙草Cafe&Berを営みたかった。

そんな私、Romee(ロミー)が本日レビューするのは

 

先日、ドラムオリジナルブルーをレビューし、同じ会社から出ている事を知った、通称「GV」

ゴールデンバージニア(GOLDEN VIRGINIA)』です。

      

 

数あるシャグの中でも、常喫にされる事の多いこちらは、手巻き煙草の世界では超大御所。

とても知名度の高い、定番の1つと言えます。

 

また初心者へのおすすめでも、よく名の挙がるGVですが…

味の面はともかく、技術において

初心者向が1つ目に選ぶべきではないと私は感じるのです。

それについては、続きをどうぞ〜

 

♛ GOLDEN VIRGINIA ♛

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【About】

 

価格:50g ¥1,330 💋  0.5g ¥13.3

 

ドラムでも触れましたが、

インペリアル・ブランズ(imperial brands)という、イギリスの多国籍煙草会社から出ています。

そちらの会社の、ゴールデンバージニアというブランド(シリーズ)という事ですね。

いや、凄い。

趣向の異なるシャグであるにも関わらず、超がつく大人気の煙草をいくつも作り上げる事が出来るのだから、優れた会社なんだと思わさせられます。

他にも有名どころのシリーズですと…

紙巻ではゴロワーズやジタン、ダビドフ等があります。

世界的に禁煙の流れはありますが、私達の様な愛煙家の為に、これからも美味しい煙草を届け続けて欲しいです。

 

ーー話しは戻り

バージニアをメインにバーレイとのブレンドで、オリエンタル煙草とされています。

…オリエンタル煙草とは、木の実等の様な甘みと酸味が特徴で、カラーは黄色から茶色までと幅が広く、香りが強い。その香りは、牧草と例えられる事も多いそう。

 

生産はイギリスのイングランドで、その歴史は古く、始まりは1877年。

140年以上もの間、愛され続ける歴史あるシャグでもあります。

どれ程の人気か、それだけでも想像は容易いですよね。

そして、世界的にドラムと人気を二分するのがGVなのです。

 

付属のペーパーですが、リズラのフリーバーニング50枚がついています。

 

素晴らしいのが、パウチ自体にジップロックの様なファスナーがついている処。

持ち歩きの際の品質保持対策もバッチリです。

ただ手巻きのスペースが小さく、出先等で手巻きをする際は散らかさない様に注意が必要。

 

知名度共に普及率も高いので、手巻き煙草のシャグを扱う店ならば、必ず置いてあると思います。

手に入れやすさはドラムと等しく満点です。

【シャグの状態】

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葉はとてもシットリとしていました。

これ程迄、始めから水分を含んだシャグは他に出会った事がありません。

触ると柔らかく、僅かにベタっとしています。

この状態が煙草葉のポテンシャルを引き出せる、基本的で最適な湿度なのでしょう。

その為開封して直ぐに吸う事が出来、しばらくは加湿の必要がありません。

この手触りを覚えておけば

GVは勿論のこと、他銘柄のシャグでもある程度、加湿が必要か必要でないかの判断基準になるかと思います。

 

カットは細く繊細で、主脈の輪切りや茎等、大きな目立った物はありませんでした。

比較的ギュッと固く纏まった状態で出てくるので、手巻きをする際はダマをよく解してからがいいでしょう。

 

そして、冒頭に書いた

初心者は1つ目に選ぶべきではない

その最大の理由が、上記に関係します。

 

シャグに湿り気があり、刻み幅からみても巻きやすい。

それこそが初心者にはネックなのです。

なぜなら、詰める量や力加減を少しでも失敗すると、シャグ同士が纏まり過ぎてしまい、空気の通り道が無くなることでドローが悪くなり、酷い時にはまともに吸うことが出来ません。

ハンドロールが出来れば問題ありませんが、大半の手巻き初心者の方はローラー等のツールを使いますよね?

そのローラーでは調整が難しく、ある程度の慣れが必要となるのです。

またこの湿度も重要で、GVは素直なシャグだからこそ乾燥すると味わいが変化し

かつ辛味が出やすく、管理において非常に面倒…

慣れていない初心者には、道具を揃えたり、コツや方法を覚えたり、、、

何かと初心者の方には、酷な注文が多いシャグだと私は思います。

出来ることなら初めてのシャグはGVでなく、3銘柄程吸って少し慣れてきてからの方が、ストレスも少なく気楽に愉しめると思います。

手巻き煙草を面倒で辞めてしまう方も多いからこそ、なおのこと。

 

話しは戻りまして、

葉の色合いはダークブラウンでした。

バージニアにも色々と種類があるのですが、カラーが暗いブラウンだったことから、ローストされた物だと思われます。

その場合舌やけは起きにくく、暗ければ暗い程糖分が高くなりますので、期待は高まります。

【香り】

 

無加香なので、非常にシンプルなレビューになってしまいますが

オリエンタル煙草と言うだけあり、牧草の様な青臭い藁に似た香りがします。

人によっては、土臭いと感じるかもしれません。

そこに、バージニア由来だと思われる華やかな酸味や、葉の糖分を含んだ甘い香りもしました。

気をつけるべきは、ブレンドされているバーレーと言う葉は着香率が非常に高く

香りの強いシャグや、匂いの付いた喫煙具とは分けておかないと、環境下によってはGVの香りが変化してしまいます。

それを逆手に取り、加湿の際にブランデーやウイスキー、ワイン等の酒を用いるのも面白いかもしれません。

【喫味】

 

ペーパー:Raw classic レギュラー

フィルター:Smoking slim brown 15mm

                  :pure slim 18mm

フィルターはノーマルタイプと、

ペーパーチップ派にもおすすめなスモーキングスリムブラウンで試しました。

簡単に説明すれば、スモーキングスリムブラウンは通常のフィルターより香りや喫味がダイレクトにわかる。と言ったところでしょうか?

 

⚠あくまでも個人的な感想です。シャグの状態や体調、その他、香りや味の感じ方には、個人差があるとご理解ください。

 

吸ってみると、バージニア特有の香りがふわりと開きます。

先程までの牧草と言った表現が、良い意味で清々しい華やかさへと変わるのです。

バージニア特有の香ばしさはありますが、苦味や渋味は少なく

煙草葉の持つもったりとしたコクの強い甘味に乗って、甘さを引き立てるこってりとした程よい酸味。

それは非常にバランスが良く、フルーティーとも取れる上品な味わいが口いっぱいに広がります。

ですが紙巻の様に強く吸ったり、肺喫煙ですとこの旨味も感じられないので、ゆっくりゆっくりと吸い込むのがいいと思います。

喉へのキックは強くありませんが、体感はタール8〜10mg位に感じました。

 

フィルターでの差異は比較的感じやすいように思いました。

元々上質な煙草ですので、もうコレばかりは好みになってくると思います。

 

思うに、喫味等の強さは多少ツールに依存すると思いますので

普段強めの煙草を嗜む方には、煙も柔らかい事からペーパーチップ、あるいは上記のスモーキングスリムブラウンの方が、GVの旨味をダイレクトに捉えられるのでオススメです。

 

ノーマルフィルターですと、元々雑味は少ないものの更にクリアな喫味となるので、こちらも美味しく吸えます。

 

GVに関しては、湿度によって味わい等喫味の変化が顕著に出るので、ツールより湿度で調整する方がいいと思いました。

私の場合は、僅かに辛味を感じさせる少し乾燥した水分量が好みです。

【感想】

 

(5点満点中)

お気に入り度*1☆3.8/5

オススメ度☆4/5

初心者へのオススメ度*2☆4/5

ルームノート[周囲への香り]☆2/5*3

甘味☆4.5/5

酸味☆3.5/5

苦味☆2/5

辛味☆2.5/5 

コク☆4/5

クセ☆2.5/5

ボディー[ニコチンや刺激、喫味の強さ]☆3.8/5

旨味の強さ☆5/5

 

非常に美味しゅうございました。

甘みと酸味、上品な香りはバランスが良く、美味しい煙草とは何かを教えてくれます。

乾燥が進むと『あれ、こんなもんだっけ?』となる繊細さもあるので、好みのベストな状態を維持させるのが面倒ではありますが( *¯ㅿ¯*)

 

フレーバーシャグとブレンドするならば

酸味のあるシャグなので、フルーツ系との相性は間違いなさそう。

 

初心者の方には、上質でストレートな煙草とは何かを教えてくれる癖の少ないシャグなので、少し慣れた頃に是非吸ってみる事をお勧めします。

そうすればこちらを基準として、喫味がもっと強いものかor弱いものか、バージニアが好きか嫌いか、甘みがもっと欲しいかorサッパリしてる方が好みか

その他、非着香でも加香煙草でも様々な評価をしやすくなると思います。

 

ルームノートは、煙草は元々臭いという意見は置いておいて

無加香の中でも癖は少なく穏やかなので、外出先でも気楽に吸えると思います。

 

リピートは一通りのノンフレーバーを吸ってからでしょうか。

しかしながら、このもったりとコクのある喫味は唯一無二なので、常備シャグのラインナップとなりそうな予感がします。

 

それでは、長くなりましたがこれにて

ゴールデンバージニアのレビューを終わりと致します。

皆さん、ルールを守って良き喫煙LIFEを--(∩ˊᵕˋ∩)・*

 

【関連商品】

romeesmoke.hatenablog.com

 

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*1:1⇢リピートはない。不味くて吸いきれず、多分捨てる。2⇢吸えなくは無いが、好みでは無い。2.5⇢普通。3⇢美味しいので、また忘れた頃リピートしてもいい。4⇢ベストな物が見つかる迄、リピートする位には気に入っている。5⇢かなり自分好み、常喫決定

*2:吸いやすさや癖の少なさ、手間を考慮

*3:元から煙草は臭いと言う意見は置いておいて、オリエンタル煙草特有の牧草系の香りは好き嫌いが別れると思うので、香りに敏感な人が側にいる時は配慮が必要