14服目:ラジャベスキ レビュー

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本日は【ラジャベスキ・ファーマーズカット(RAJA BESUKI FARMERS CUT 】をレビューします。

                                              

 

ある意味幻のシャグとも言えるこちら。

国内で販売されているインドネシア産のシャグは、そもそも種類が少ないですよね。

その数少ない商品の中でも、ラジャベスキを取り扱っている店舗は極小数で、その僅かな店舗でも中々入荷しないというレアキャラ煙草。

 

フィルターやペーパーを切らしたので、馴染みの通販サイトを眺めているとラジャベスキ在庫『1』の文字!

秒でポチリました。

━━やっと…やっっっっ…と、手に入れられた!

という事で、早速レビューします。

 

RAJA BESUKI farmers cut

 

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About

 

✓Rough information

価格:30g ¥900 ☞ 0.5g ¥15

付属ペーパー:あり60枚

手巻きスペース:なし

会社:Smith corporation

生産:インドネシア

知名度・普及率:非常に低い

 

インドネシア煙草といえばの、スミスコーポレーションから販売されています。

しかし、公式HPを見ても詳しい情報は一切無く、謎に包まれているこちら。

 

大体の商品説明には

ラジャ・べスキはインドネシア産たばこ葉「ベスキ・ファーマーズカット」をブレンドした、 甘くてほろ苦い味わいの個性豊かな手巻きたばこです。

 

それにプラスして、どのサイトにも必ず

 

※「ラジャ・ベスキ」は無添加たばこのため、白カビが発生する可能性が高くなっておりますが、鼻の奥に突き刺さるような青臭いカビの臭いがたばこ葉に感じられない限り、品質や喫味には問題ありません。白カビを見つけた場合は、指で摘んで取り除くか、手で払ってからお楽しみください。

※当商品の白カビによる返品、交換は受け付けできません

「ラジャ·ベスキ」に使用しているファーマーズカットのたばこ葉には、もともと少し鼻の奥を刺激するような匂いがあります。開封して香りを嗅いだ際、少しむせるような匂いを感じることと思いますが、その匂いこそがタバコ倉庫の香りです。

最初はその香りに驚かれるお客様もいらっしゃるかと存じますが、品質には問題ありません。慣れるとクセになるタバコ倉庫独特の香りです。また時々、カットされた葉脈の部分が白っぽく見えたり、乾燥処理の過程でできた白や薄緑色の色むらがたばこ葉に見られる場合もございますが、こちらも品質に問題ありません。尚、開封後はなるべくお早めにお楽しみください。

引用元:てまきや

 

と記載されています。

仰ぎょうしい迄の注意書きに、返品交換不可の一文はなかなかに強烈です。

 

━━ファーマーズカットとはインドネシア独特の伝統的な乾燥方法で、葉タバコがまだ緑色の状態の時に刻み、その後に天日乾燥(サンキュアード)させるといったもの。極一般的な方法とは真逆の工程となり(通常は最後に刻む)、喫味にどう関係してくるのか解りませんが、インドネシアの風土や葉に合った製法なのでしょう。

 

それに加え、パッケージも中々に個性的です。

簡易的な箱の中に、チープなジップ付きの袋に包まれた状態で入っており、凡そ品質保持は運次第という博打仕様。

 

twitterでは、『運が悪いとパウチいっぱいに白カビが生えてる』なんてものも見かけました。

 

いいです、こういうザックリ感わくわくします。笑

 

なお、開封後は気密性の高い保存瓶にて保管が推奨されています。

これらのことから、夏期の保管はこまめチェックしてあげた方が良さそうです。

 

付属ペーパーは、スモーキングレッド60枚/パルプ紙/ベジタブルガム/70mm×37mm

こちらは商品としても販売があり、定価は¥110。

公式サイトではスローバーニングと記載してありますが、実際は燃焼剤が含まれないだけで、やや厚手な為にフリーバーニングと似たり寄ったりでしょう。

 

入手のし易さですが、手巻き煙草にかなり力を入れている店でなければ取り扱いはなく、入荷も未定がデフォルトなので、奇跡的に出会うか通販での購入となるので、難易度は困難と言えます。

 

確かな情報は得られませんでしたが、

噂では『フィオニー(葉巻の銘柄の一つ)』の原料葉としても用いられているそうです。

 

シャグの状態


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無添加かつ、カビやすいという事で予想通りガッサガサ。

水分という水分が抜けていて、かなり硬くごわついています。

また、パウチにギッチギチに詰めてあるので、何も考えずに袋から出すと、その衝撃で葉がボロボロに崩れます。

なので、そう〜っと取り出すのが肝!

このままでも吸えないことは無いですが、明らかに手巻きは困難です。

いずれにしても、このままでは辛味が強くザラついた喫味が想像出来るので、カビやすいという注意書きに則って、吸う分だけを加湿し様子を見た方が懸命です。

 

またカットですが、大半の葉は細め〜平均的で、直線的な形が特徴です。

なかには少し太めの茎や、刻み切れなかったものも多く混じり、全体的に見るとラフで粗い印象でした。

 

葉の色合いは、平均〜やや明るめのアッシュ系ブラウンです。

 

香り

 

『鼻の奥を刺激する/むせるような匂い/倉庫の香り』

との記載があったので構えていましたが、予想に反して香り立ちは随分と穏やか。

鼻を近づけ、じっくり嗅いでやっと分かるくらいでしょうか。

なんなら他メーカーのバージニアブレンドのが、よっぽど香りは強いと思います。

しかしながら、そこはやはりインドネシア煙草。

穏やかとはいえ、嗅いだことのない独特な香りは確かな存在感を放ちます。

日本に無い香りで、コレだ!というものが中々浮かばないのですが、敢えて言うなら

消毒液の香りが漂う薬屋さんや、病室、歯医者さんっぽいムッとする匂い。

あるいは稲穂等の草木が枯れ始めた、田舎の秋の匂い。

それか、乾燥した藁に頭突っ込んでスーハースーハーしてるイメージ。

若干、イカの乾き物っぽさも感じさせ……あ、牧場とか腐葉土感もある。

書いていて、共通的でないし抽象的過ぎて申し訳なくなってきました:(°꒫° ;):

ですが、個人的には全部当てはまるんですよね。苦笑

自然な香りで大地っぽいし、ある意味で病室的なんです。

これが煙草倉庫の香りなのかと言われれば、素直になるほどと頷けます。

 

喫味

⚠あくまでも個人的な感想です。シャグの状態や体調、その他、香りや味の感じ方には、個人差があるとご理解ください。

 

 

✯✯使用ツール✯✯

ペーパー:Raw organic

ペーパー:Tsutsumi ミディアムバーニング

ペーパー:zigzag リコリス

フィルター:Smoking Brown Slim

+‪α GANDUN paperでコニカル巻

 

巻いた時の香りは、牧場や藁系のやや発酵した香りでしょうか。

火をつけ吸ってみると、インドネシア煙草な筈なのに普通のシガレットのようで、香り立ちは随分と穏やかです。

とはいっても、草の爽やかな香りに、仄かに糖分を含んだ甘い香りも伴い、ほんのり華やかで香ばしい香りを感じられます。

バージニアとはまた違った藁の匂いで、個人的には好ましい良い香りだなと思いました。

一転、煙草の先から立ち上る煙(副流煙)は独特な香りです。

牧場っぽいというか、藁のような、牛舎のような、家畜糞のような、何とも言えない不快臭。

香りウケに関しては、スワレや黒煙草と同じくに最悪な部類だと思います。

そのことから、吸う場所に配慮が必要でしょう。

 

味わいもまた、香り同様に普通のシガレットのようで、これといった癖もなく全体的にあっさりした印象です。

苦味が主体で、酸味は少なく、若干スパイシーさもありながら、 煙を吐き出すと甘味が追いかけてくるように仄かに感じられます。

後味には苦味が残りますが、スっと消えていくのが不思議。

 

しっかり加湿しても、舌にチクチクとした辛味がややあり、キックはかなり強烈です。

それ故に、鼻から抜くとツーンとした強い刺激が暫く残ります。…おかげで涙が滲んだ( ᵒ̴̶̷̥́ ^ ก`  )

強い煙草に慣れていない方は、極力鼻から抜くのは避けた方が懸命。かなり痛いです!

 

プラシーボかもしれませんが、フィオニーという葉巻の原料葉として使用されているとの噂から、ボディーは同等のストロングな印象で、ほんの僅かに葉巻に似た膨らみのある香りも感じられます。

加えて、あっさりした味わいに、強い喫味とザラっとした煙の質から、バーレー主体かのようにも思えました。

 

肺喫煙すると、キックが強いのは勿論のこと、肺が苦しくなります。

煙量も豊かで、普段通り吸うとむせる事もあるでしょう。

数多くあるシャグの中でも、頭何個も抜けたダントツに強い喫味で、体感では金ピースと同じ「タール28mg/ニコチン2.3mg」か、それ以上に感じました。

普段スワレをメインに嗜む私でも、吸いきる前に何度も消したくなったことから、吸いごたえのモンスターと言えます。

そういう意味では、コスパがいいかもしれません。苦笑

 

 

 

━━ちなみに今回、ペーパーを4種+コニカル巻で試しました。

各差異ですが、、、

 

【包〜Tsutsumi】…ペーパーに微細な穴が開いたミディアムバーニング紙

一般的には、穴が開いているので喫味が軽くなる筈ですが、何故か辛味が増します。スパイシーな味わいをより濃厚に感じられると言えなくもないですが、吸いごたえが軽くなった印象は特に感じられず、個人的には無し。

考えられるのは、ドローが軽く、ペーパーが僅かに厚いために、燃焼温度が上がったことによるものだと思います。

 

【ジグザグ・リコリス…スモーキングリコリスよりも多くリコリスが塗布されている

インドネシア煙草なので、リコリスペーパーで吸ったら美味いんじゃ、と期待しましたが上記と同じ印象。

確かにマイルドになる事にはなるのですが、気をつけて吸っても、燃焼温度が上がりやすいからか、辛味が目立ちます。

ペーパーの甘味と仄かな香りが乗るだけTsutsumiよりは美味しく吸えました。

 

【ガンドゥン/コニカル巻】…ガンドゥンにも付属されている、甘味料の染み込んだコニカル巻専用ペーパー

インドネシアスタイルに挑戦。シャグの味わいが苦味主体の為、甘味が乗ることによりバランスが良くなり、僅かにマイルドになりました。

が、ここでも辛味問題が、、、

 

【Rawオーガニック】ヘンプ素材のスローバーニング

ペーパーの雑味が少ないのは勿論、シャグの持つ強い喫味や辛味に上手く対応しており、色々試した中で1番美味しく吸えました。

 

【総評】

色々試した結果、このシャグを美味しく吸うには、クールスモーキングが鉄則だと思いました。

唯一、Rawオーガニックが難なく出来、喫味を邪魔する事もなかったので、4種の中では相性が1番良かったです。

次点で、ガンドゥン→ジグザグリコリス→ツツミの順番でしょうか。

 

━━今回評価をするにあたって、喫味が強いために1週間に渡り確かめました。

その中で面白い発見があり、巻きだめした2日目、3日目の物の方が喫味が柔らかく美味しく感じました。

手巻きたばこは奥が深いな〜と思った次第です。笑

 

まとめ・感想

 

【評価分布……2.5が普通or平均】

0⇢不味くて吸いきれず、多分捨てる。/かなり少ない

1⇢捨てる程でも無いが、不味い/少ない

2⇢吸えなくは無いが、好みでは無い。/やや少ない

2.5⇢普通/平均

3⇢美味しいので、期間を空けてまたリピートしてもいい/やや多い

4⇢これよりベストな物が見つかる迄、リピートする位には気に入っている/多い

5⇢かなり自分好み、常喫決定/かなり多い

 

 お気に入り度☆1.8/5

オススメ度☆2/5

初心者へのオススメ度*1☆1/5

甘味☆1/5

酸味☆0/5

コク☆1.8/5

苦味☆4/5

辛味☆4/5

クセ☆2.3/5

煙草感☆5/5

喫味の強さ☆5/5

ルームノート[周囲への香り]☆3.8/5

 

インドネシア煙草の中では、味わいや香りに癖がなく吸いやすいと思います。

しかし、喫味が非常に強く単体で吸うには常喫は難しいと思いました。

私は口腔喫煙がメインですが、どうしても肺に入ってしまう時や、鼻にくるツンとした痛みから、なかなか手が伸びそうにありません。

インドネシア農家の力強さを感じるワイルドなたばこ」という売り文句は伊達じゃないですね。

火付きもよく煙量も豊かに、あっさりした味わいなので、喫味の軽いシャグに少量ブレンドするのがおすすめです。

そういった意味では大いにありで、調味料としての使い勝手は良いと言えます。

リピートするかは難しいところではありますが、ガツンといきたい時には筆頭に上がるかもしれません。

おすすめは、普段からシャグでは喫味が軽すぎる、喫味は強ければ強い程いいといった方におすすめでしょうか。

 

それでは長くなりましたが、これにて【ベスキファーマーズカット】のレビューを終わりと致します。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

皆さん、良き喫煙LIFEを〜( ・ᴗ・ )⚐⚑

 

20210214090845

*1:わかり易さや吸いやすさ、癖の少なさを考慮