Part1) 手巻き煙草用語一覧
私が全くの手巻き初心者だった頃、
「この言葉の意味って何?」と疑問の嵐で、ぶち当たりまくってました。
シャグのレビューは多くとも、手巻き煙草用語一覧ってあまり多くないし
少しは解ってきたつもりですが、今でも意味が解らない用語がボンボン出てくるので、自分のメモがてら解説します。
同じ方いると思いますので、よかったら参考にどーぞ( ˘ᵕ˘ )
※沢山あるので
𝑃𝐴𝑅𝑇 1 /𝑃𝐴𝑅𝑇 2 /𝑃𝐴𝑅𝑇 3 と分けて投稿致します。
…現在まだまとめられていないので、Part2以降は書き上がり次第、順次投稿と致します。
基本の用語
✯RYO:Roll Your Own の略
直訳は「自身で巻く」。つまり手巻き煙草のこと。
✯シャグ:Shag
手巻き用に細くカットされた葉たばこ。
製法やブレンドによって喫味が変化する。
フレーバーシャグは喫味が軽い傾向にある。
✯ファインカット:Fine cut
カットの種類で、手巻き用の細いカットのこと。小ぶりのパイプでも喫煙可能。
大まかなカテゴリー
✯フレーバーシャグ:着香/加香 シャグ
香りづけされたシャグ。
フルーツ・スイーツ・紅茶・チョコ・ミント等
様々なフレーバーはあるが、特にバニラは王道で様々なメーカーから販売されている。
人気共に知名度の高いもので言えば、コルツバニラがあげられる。
またフレーバーのみを販売しているシリーズもあり、これはチョイス/スタンレー/アークロイヤル/等がある
✯スワレ:zware/ハーフスワレ:halfzware
スワレとはオランダ語で『強い』という意味。
ダークファイアキュードという製法で、煙草葉を暗色になる迄火力乾燥させたもの。鰹節の様な芳醇な香りに、また奥深く凝縮された旨味を持ち、言葉通り喫味も強いのが特徴。
一方ハーフスワレとは
ハーフ(half):半分/スワレ(zware):強い
言葉の意味のままで、スワレにバージニア等の他の葉たばことブレンドし吸いやすくしたもの。
パッケージのカラーリングは深みのある青や紺色なが事が多い。
人気共に知名度の高いものだとドラムやチェシャグブルー等がある。
✯黒たばこ
ダークファイアキュアードと同様に黒色だが、その製法は異なる。
葉たばこを黒くなる迄堆積発酵させた、クセのある独特の香りを持つシャグ。
その香りは堆肥臭の様な、牧場や家畜の糞の匂いと例えられ、味わいは角の取れたまろやかな甘みを持っている。
葉巻の香りに、シガレットの味わいと言えばわかるだろうか?
パッケージのカラーリングは黒である事が多い。
有名なもので言えば、紙巻のジタンやゴロワーズがある。
シャグでは現在…ドミンゴシガブレ/フランドリアブラックの2銘柄がある
✯クレテック:Kretek
煙草葉にクローブ(丁子)の種子や他の香料を混ぜたもの。クローブは香辛料のことで、インドネシア独特の煙草である。
バニラに似た甘い香りと独特の刺激的な香喫味を持ち、火をつけると種子が弾け「パチパチ」と音がなるのが特徴。
なお、インドネシアの煙草は高ニコチンの傾向がある。
有名な物は紙巻でガラムがあげられる。
✯メンソール:menthol
そのまんま、シャグにメンソールが添加されたもの。様々なメーカーから出ていて、銘柄によってメンソールの強弱はあるが、強烈なものは
アムステルダマーメンソールアイス/チョイスダブルメンソール/がある。
この二銘柄はメンソールを普段吸いなれている方でも、苦しくなる程のレベルらしい。怖い…
✯無添加
言葉通りだが、保存料や香料無使用のシャグ。煙草本来の自然な香りや旨味を味わえるが、反面カビが生えやすく、以前には人気のマニ金が一時廃止に迄追い込まれた。
その為、煙草店によっては購入の際カビの確認をさせられる事もままある。
シャグでは…マニトウシリーズ/プエブロシリーズ/ペペシリーズ/アメスピシリーズ/Rawシリーズ/
✯オーガニック:無農薬
無農薬栽培生育された葉たばこを使用したシャグ。これは名前に「オーガニック」と冠される事が多い。
現在シャグでは8銘柄のラインナップとなる。アメスピターコイズ/ガンドゥンシリーズ/Rawオーガニック/マニトウオーガニック/アンバーリーフ/
代表的な葉たばこの品種
✯バージニア(Virginia):黄色種
バージニア(熱乾燥後)
バージニア(ロースト後)
主に、フルキュアードと言い熱風を用いて短期間で乾燥させる。
最も代表的な葉の品種で、様々な煙草のベースとして使用される事が多い。
名前の由来は、アメリカのバージニア州で初めて栽培を開始し、上質な物が採れた事から冠された。
産地によるが、バージニア州を中心とする地域の物が上質と言われている。
主に明るいレモンの様な色合いで、加熱具合によって色が変化する。暗くなる程に甘みが増し、舌への刺激が減る。
また、糖度が高く旨味のある味わいに、甘みのある澄んだ香喫感を持つ。
加えて、産地によって味わいの差異が見られる。
✯バーレイ/バーレー:Burley
突然変異種から改良育成されたもの。現在では世界各地にて栽培されている。
主にエアキュアードと言い、中期自然乾燥(空気乾燥)させ、バージニアと違い熱は加えない。
多孔質な葉で香りの吸収が良い為、フレーバーシャグに欠かせない品種。
色合いは褐色で、チョコレートの様な香りを含み、非常に糖分が低く軽快な喫味。
味わいは希薄とも言われるが、味を整える役割でも重宝される。
また高ニコチンで、バーレーが多くブレンドされると、バーレーキックと呼ばれる喉へのパンチが生まれる。
✯ケンタッキー:Kentucky/ダークファイアードケンタッキー:Dark Fired Kentucky
アメリカのケンタッキー州で栽培されるバーレーの別名。ファイアキュアード(火力乾燥)バーレーをケンタッキーと呼ぶ事が多い。
また煙で燻す製法から、独特なパンチのある香喫を持つ。
✯メリーランド
旧メリーランド植民地のみで栽培されていた品種で、主にエアキュアード(自然乾燥)が用いられ、葉は薄く燃焼性に富む。
香り・旨味は共に薄くフラットであり、燃焼性を良くし喫味をマイルドにする役割でブレンドされる希少品種である。
現在日本で栽培されている品種は、バージニア系と、このメリーランド系で大別される。
✯オリエント(Orient)
ギリシャ産オリエント
トルコ産オリエント
別名:トルコ葉/ターキッシュ
産地はトルコを中心に、ギリシャ・ユーゴ・ブルガリア・イタリア等で栽培される。
主に、サンキュアードと言い天日干しで乾燥させる。
色合いは黄褐色で、ニコチンは低くマイルド。葉は小さいが糖分を含む優雅な芳香が特徴。
喫味が独特な為アクセントとしてブレンドされる事も多い。
一般的にドイツから好まれるので、この葉のブレンドはジャーマンブレンドと呼ばれる。
✯在来種
日本固有の煙草葉で、達磨(だるま)・松川(まつかわ)・出水(いずみ)・水府(すいふ)・指宿(いぶすき)の全五種類が使われている。
各種味わいは異なるが、達磨・松川・出水は単品で販売されている。
現在では日本の紙巻きたばこや、煙管用の刻み煙草にブレンドされている。
全ての葉たばこで言えることではあるが、特に煙管用の刻みはその非常に細い刻みから扱いが難しく、国内環境では夏季と冬季で異なった工夫が必要となる。
✯ジャワ葉
インドネシアのジャワ島で栽培生育される品種、主にシガーの原料葉として使用される。現在、私の知っているシャグでもブレンドされているのは、プエブロオレンジ位ではなかろうか。
特徴は甘く広がる芳香と、ソフトでうまみのある味わいがある。
加工葉…主にブレンドで使用される葉
✯ペリック:perique
ルイジアナ州の限られた地域で生育栽培される葉(原料葉はバーレータイプ)を、1~2週間かけて自然乾燥させ、その後オーク樽の中で塩漬けにし、黒色になる迄加圧発酵をさせた独特のタバコ葉。この製法から煙草の漬物とも呼ばれている。
上記の葉を除けば、基本はオリエントかケンタッキー葉が使用される。
甘酸様芳香があり、旨みとコクのやや強いアクセントのある喫味である。
シャグでは現在…アメスピペリックのみである。
✯ラタキア:Latakia
ラタキアは基本的にパイプ葉のアクセントとしてブレンドされる加工葉。
もしかしたら手巻きシャグでも探せばあるのかもしれないが、国内では見かけたことがない。
記載しようか迷ったが、手巻き煙草の世界に触れれば聞く事もある用語なので説明すると…
オリエントを灌木(かんぼく)・松・その他香りの良い木を配合したものを燃やして13〜15週かけて乾燥することで、濃くスモーキーで辛みの効いた風味となる。いわば、煙草の燻製である。元々はラクダの糞を使用していたらしい。
よく言われるのは『甘い正露丸』
単体で喫うには強すぎる為、スパイスとして、イングリッシュ・ブレンドとアメリカン・クラシック・ブレンドで使用されている。
✯キャベンディッシュ:Cavendish/ブラックキャベンディッシュ:Black cavendish
厳密には製法の事で、主にパイプ煙草葉や葉巻で用いられる。どの種類の煙草葉からでも製造できるが、通常はケンタッキー・バージニア・バーレーが使用される。人工香料などの甘味料を多量に使い加香するが、加香料を十分煙草に浸透させる為加圧するのが特徴。これを圧搾発酵と言う。
味わいは甘かったり、フルーティーで脂っこいものが多い。
ブラックキャベンディッシュと違い、キャベンディッシュはブラックキャベンディッシュとブレンドされることが殆どである。
その為、キャベンディッシュというと大抵ブラックキャベンディッシュの事となる。
代表的なブレンド・タイプ
バージニア葉を主体としたブレンドで、強い甘みにほのかな酸味やコクを感じられる。また、香料は使われていても最小限な為、葉たばこ本来の自然な甘みのある香りを持つ。産地や製法の違う複数のバージニア葉をブレンドした、バージニア100%のブレンドも多く存在する。
シャグでは…マニ金/マニ青/ペペグリーンシリーズ/ハイタバコバージニアブレンド/マックバーレンバージニアブレンド/
バージニア・バーレー・オリエント等を用いて、味を調えたブレンド。国内シガレットでは主流のブレンドである。
なお、バーレーのブレンドされる割合は少ないもので45%以上が必ず用いられ、大量の香料を加工し煙草の風味を整える事が多い。
香り重視で、比較的喫味も緩和で軽快な味や香りが特徴。一方ライト志向のため吸いやすいが、煙草の旨みに乏しいところもある。
シャグでは…マックバーレンアメリカンブレンド/キャメルオリジナル/
✯イングリッシュミクスチャー/イギリスタイプ
大部分がバージニアからなり、原則としてバーレーは使われない。
加工処理も蒸気で蒸したり、圧搾・ロースト等工程が多く、原料葉煙草の持ち味を増長・軽減・変化させる。
葉煙草の生地の香味を生かすように仕上げるのがイギリスタイプの特徴といえよう。
香料も生地である原料葉煙草の味・香りを重視し、煙草本来の香りを引き立たせるブランデー・ラム酒等を、スパイスの役目でオリエント・ラタキア・ペリックが使用される。
芳醇な香りと、重厚な深みがあり、コクと旨味に富む煙草らしさのある銘柄が多い。
シャグでは…アメスビオリジナル/その他にはバージニアブレンドと言われるものが、これにあたります。
銘柄によるが、バージニア・バーレー・オリエント・葉巻種等、様々な葉をブレンドし、葉煙草の香喫を生かそうとしている。
イギリスタイプやアメリカタイプのように、決まった葉をベースとする様な特徴は無い。一方、香料はアメリカンブレンドの様に多くスチーミング処理(蒸気で煙草を蒸す)、加熱加工処理が施される。
つまり、葉の生地を生かした上で加香する為に、香味と葉の持つ旨味や香りの調和が取れたものが多いのである。イングリッシュとアメリカンの中間といった存在。
シャグでは…チェシャグブルー/ドミンゴハーフスワレ/
✯ジャーマンブレンド
オリエントを中心としたブレンドで、20~25%配合したマイルドで優雅な芳香が特徴。
ドイツから好まれる為に、この名前が冠された。
最後に
とりあえず、今回はここまでと致します。
間違った情報を発信してしまわないよう、よく調べた上で記載していますが、何かありましたらコメントにてお知らせください。
また、次回の『手巻き煙草用語一覧』もシッカリとした下調べをした後、投稿する予定なのでPart2の投稿は少し先となる事をお許しください。
また、皆さんの疑問に少しでもお役に立てればと思いますので、どうぞこれからもよろしくお願いいたします。
それでは、長くなりましたが
最後までお読み頂きありがとうございました。
皆さん、良き喫煙LIFEを〜(*ˊᗜˋ*)/ᵗᑋᵃᐢᵏ ᵞᵒᵘ*