18服目:Bali Shag Rich Virginia バリシャグ リッチバージニア レビュー
前回に引き続き、3/9から全国に発売が開始された【Bali Shag Rich Virginia】をさっそくレビューします( *´꒳`*)੭⁾⁾
編集していたらエラー表示となったため、再投稿となります(以前の記事から内容の変更はありません)。
バリシャグを吸うのはこれで2つ目。
どうせならと、前々から気になっていたプレミアム(緑)もゲットしました。
リッチもプレミアムもバージニアブレンドということと、名前も似通っているので、どんな棲み分けがされているのか気になります。
プレミアムに関しては、乾燥が二工程施されているため、まぁ違っちゃ違うよな〜とも思いますが、せっかくだから比較して、個人的に好みに合うのはどちらか探りたいと思います。
※ ラウンテッドに関しては、オリエントがブレンドされているので比較対象から外しました。
♛ Bali shag Rich Virginia♛
About
価格:40g ¥1,120 ☞ 0.5g ¥14
巻紙:あり50枚
会社:Scandinavian tobacco group(STG)
生産:デンマーク
手巻きスペース:1ターン
輸入販売:春山商事
Balishagは『スカンジナビアン・タバコ・グループ』通称『STG』から出ています。
この会社のファインカットには、キャプテンブラックやコルツ等があり、バリシャグはデンマークとイスラエルを拠点にしているそう。
バリシャグシリーズは共通して、製造時にステム(ゴミシャグ)を手で取り除いているため、丁寧な作りとなっています。
新商品なので情報は少ないですが、POPを見ると下記の商品説明がされています。
『バージニア葉の旨味を楽しむ為に上葉をメインに使用したブレンド。コク深く満足感ある喫味。』
まず、バージニア葉の上葉というのは━━
国内ではバージニア葉を5種類に区別し、上から上葉(うわは)・本葉(ほんば)・合葉(あいは)・中葉(ちゅうは)・下葉(したは)と呼ばれています。
この違いは上葉は6%程度・下葉は1%程度と、下に向かってニコチン含有量が少なくなるためです。
低ニコチンが好まれる現代では、上葉はあまり売れない・使われないそうで、今回のリッチバージニアは高ニコチンで、国内では珍しいブレンドということですね。
余談ですが、高価格で取引きされるのは本葉と合葉らしいです。
また名前の似通っている既存のプレミアムバージニアと比べると50円安く、プレミアムバージニアの商品説明には
『最高級のバージニア葉を自然乾燥と直火乾燥処理を施し、強い甘みと、まろやかな喫味を実現。まさにリッチでプレミアムな逸品。』
とあることから、リッチバージニアはプレミアムよりも高ニコチンで、乾燥工程による香り立ちの違いが想像出来ます。
事実、ボディーの値を示すIntensityドットにはリッチは5、プレミアムは4のチェックが入っていました。
加えて、パウチに記載された説明を左上から順に訳すと…※意訳あり
Long fine threads 訳:バリシャグは葉を同じ方向に向けてからカットしてん。これにより、均一で細い糸のような刻みが得られ、巻きやすくなっとります。
grown in high altitude 訳:バリシャグはタバコの種を標高800~1000mで植えとんの。日中は暖かく、夜は寒いっちゅう環境が理想的で、ゆっくりしたペースで成長し、より豊かで栄養価の高い風味を得られるんやで。
Hand picked no stem 訳:手摘みされたタバコは、葉を手で剥がし、茎をすべて取り除き、美味しいタバコだけを選り分けとります。
Intensity 訳:リッチバージニアは、植物の上部から摘み取ったバージニア葉のみを使用しており、強くてフルフレーバーの喫煙をお届けします。またこのブレンドは、手巻きにも機械巻きにも適した特別なカット幅やねんで。
━━巻紙は、バリシャグ銘の漂白紙50枚が付属されています。
フリーバーニングと思われますが、一応気に入った方が居れば単品でも販売されており、価格は¥88となります。
━━手巻きスペースは1ターンと狭いので、外出時の手巻き時には散らかさないよう注意が必要です。
━━入手難易度ですが、人気のバリシャグシリーズであるため、入荷する店も多いことが予想されます。
しかしながら、既に全てのたばこ店に普及しているかと言われると、まだ不十分かと思うので入手難易度は普通と致します。
シャグの状態
【水分量】
手触りはややカサついていて、乾燥気味です。
このままでも吸えないことはありませんが、短時間加湿、あるいはパウチにヒュミディパックを2つ入れておいた方がいいとも言える水分量でしょう。
加えて、水分量が少ないためか同じ40gの他メーカーシャグと比べても内容量が多い気がします。
【カット】
バリシャグの中では唯一太い刻み幅で、やや短めの長さです。
パウチから出そうとすると、刻み幅や水分量からかホロホロと簡単に解れます。
また製造時にステム(ゴミシャグ)を取り除いているとある通り、全体的に綺麗な葉です。
【カラー】
色合いは、平均的なブラウンに明るめの葉が半々で混ざっています。
全体的に見ると、やや明るいブラウンです。
香り
高い糖分を伺わせるコクのある糖臭に、昆布出汁に似たあっさりとした香りが伴い、芳醇で厚みのある煙草然とした香りです。
またバージニア特有の酸味も感じさせますが、GVやアンバーリーフ(黄)のような強い酸っぱさはなく、コクや糖臭を後押しするちょうどいい強さです。
やや洋酒を彷彿とさせる藁の香りで、思わず何度も深く嗅いでしまい、バージニア好きとしてはたまりません。
喫味
✯✯使用ツール✯✯
ペーパー:Raw classic
フィルター:Smoking Brown Slim
フィルター:Zigzag Menthol Slim
※ あくまでも個人的な感想です。シャグの状態や体調、その他、香りや味の感じ方には、個人差があるとご理解ください。
【加湿前】
『うんまー!』とたまらず、にっこりしてしまいました。
香ばしい苦味を感じた後に、クリアな甘味がじんわりと舌に広がり、ミルフィーユのように旨味が連なって口内を満たします。
バージニアシャグの中では、やや苦味が効いているでしょう。
その苦味も程よい強さで、味わいに奥深さを持たせ、締まりを生むバランスなので、非常に口当たりがいいです。
ちょっと濃い目の緑茶程度、と言えば伝わるでしょうか?
また酸味は多くなく、けれども物足りない程ではない、味わいによく馴染んだレベルと言えます。
終始あっさりとした出汁の旨味が感じられ、全体を通してコクのある味わいです。
加湿しなくても辛味や雑味はほぼ感じず、煙に棘はありません。
香りには、時折爽やかなを青みを感じさせますが、メインは藁系の香ばしいコクのある香りです。
※ 香りに変化があるのは、ブレンドによるものだと思います。
【加湿後…(一晩)】
加湿しても煙量は豊かです。
味わいは苦味がマイルドになり、甘味がより引き出されます。
酸味も前には出ますが、依然多過ぎることはないでしょう。
よくあるバージニアの味わいに近くなり吸いやくすなりますが、すぐに飽きが来るような単調さが不思議とありません。
加湿前との違いは香りに顕著に現れ、柑橘を思わせる爽やかな香りが楽しめます。
また肺喫煙するとフルボディーというだけあり、喉へのキックが非常に強く、鼻から抜くとツンとした刺激が残ります。
普段軽いシャグを吸っている方はニコチン酔いをするかもしれません。
よって吸いごたえですが、体感では紙巻でいうタール14mgをゆうに越えていると感じました。
【加湿前と後を鑑みて】
クセらしいクセはなく、万人受けする香喫味でしょう。
ただし、強い喫味と苦味が許容出来るかで、好みは別れそうです。
特徴として喫煙後に口内や喉にネトッとした薄膜が残ります。
※ 喫味の重いシャグでたまに見受けられるので、タールによるものかと思います。
太い刻み幅や強い喫味の割に、煙は柔らかく、スーッと入ってくるスムースさがあります。
香りの強さは加湿前後ともに、穏やかで上品だと感じました。
さらに、リッチは旨味や味わいの何かが突出しているというより、そのどれもが同じ位の強さで高い基準値にあるため、雑味のない芳醇な旨味が存分に味わえます。
以上のことから、葉のグレードは良いものであると考えられます。
ちなみに、プレミアムと似ていたらどうしようかと懸念していましたが、上手く棲み分けが出来ていて、全く別物のバージニアシャグです。
気分で吸い変えて、同時に楽しむのもありでしょう。
簡単に説明すると━━
味わい:程よい苦味が締まりを生みキレがよく、あっさりとした出汁系の旨味が感じられる
香り:時折青みも感じさせるが、主体は藁系の香ばしい香りで控えめ
喫味:プレミアムより二段階は上とも言える、どっしりとした強さ(GVより強い)
まとめ・感想
【評価分布……2.5が普通or平均】
0⇢不味くて吸いきれず、多分捨てる。/かなり少ない
1⇢捨てる程でも無いが、不味い/少ない
2⇢吸えなくは無いが、好みでは無い。/やや少ない
2.5⇢普通/平均
3⇢美味しいので、期間を空けてまたリピートしてもいい/やや多い
4⇢これよりベストな物が見つかる迄、リピートする位には気に入っている/多い
5⇢かなり自分好み、常喫決定/かなり多い
お気に入り度☆4/5
オススメ度☆5/5
初心者へのオススメ度*1☆5/5
甘味☆3.5/5
酸味☆2.5/5
コク☆3.5/5
苦味☆4/5
辛味☆1/5
クセ☆1/5
喫味の強さ☆5/5
バージニア至上主義の方々でも美味いと認められるほど、とても完成度が高いのではないでしょうか。
バージニアブレンドは、時として味わいが素朴が故に飽きてしまいがちですが、リッチに関してはそんな印象がなく、常喫に向いていると思います。
なんと言っても、香ばしい苦味がなんと美味いこと旨いこと。
また加湿前でも後でも、辛味や雑味は少ないので、湿度調整をして好みの味わいを探ってみるのもいいでしょう。
個人的には、加湿前の水分量が足りないな程度が好みでした。
━━バージニアシャグを探している方で
✓ あっさりとしていながらコクのある旨味
✓ 甘味の系統はクリアでスッキリ
✓ 酸味は多くない
✓ 吸いごたえのある強い喫味
✓ 心地のいい苦味があり、キレがいい
✓ 香りは香ばしい藁系+時折青み
✓ 湿度管理が楽
を求める方におすすめでしょうか。
━━舌のコンディションで感じ方は変わりますが、酸っぱい料理や辛口ビールなど、スパイシーな飲食後はもちろん、個人的にはクリアな甘さのあるスイーツや飲み物の後も、相性が良いなと感じました。
━━ブレンドするとしたら、バージニアの中では最も使いやすいシャグかと思います。
特に喫味の軽いにシャグにブレンドする時、リッチにクセらしいクセがないので、バランスを崩すことなく吸いごたえや煙草感、旨味を足せると思います。
…個人的Memo…
香ばしさのあるRAWクラシックより、RAWオーガニックなどの酸味のあるペーパーのが好みの喫味。
香ばしい苦味を強調するならRAWクラシック
甘味や軽やかさを強調するならRAWオーガニック
※ 言い訳苦しいですが、私は花粉症持ちです。比較的症状の軽い日を狙ってレビューしていますが、あまり自信がありません。その為、感じ方が変われば訂正、あるいは気づいた点があれば追記していきますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。
それでは長くなりましたが、これにて『バリシャグ リッチバージニア』のレビューを終わりと致します。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました⸜(*ˊᵕˋ*)⸝
皆さん、よい喫煙LIFEを〜!
バリシャグ関連商品
*1:わかり易さや吸いやすさ、癖の少なさを考慮