15服目:ガンドゥン アロマストレート シャグレビュー
本日は前回に引き続き、インドネシア産煙草
【ガンドゥン・アロマストレート(GUNDAM AROMA STRAIGHT)】をレビューします。
合掌したカエルのデザインが一際目を引くこちら。
インドネシアの煙草なのですが、イロモノと侮ってはいけません。
吸い慣れた欧州系と比べれば確かに癖は強いけれど、無添加な上に完全無農薬のナチュラルな製品なんです。
また今回レビューするアロマストレートだけでなく、シリーズ3種全て完全無農薬のオーガニックシャグなんですよ。
GANDUN AROMA STRAIGHT
About
会社:Putera Djaja Widjaja - Tobacco Company
製造社名:GANDUN
輸入販売元:K3B (株)広告工房たばこ事業部
葉:インドネシア在来種/刻み幅0.6mm
手巻きスペース:2ターン
普及率・知名度:やや低い
ガンドゥンシリーズは、輸入販売元のk3b(株)広告工房たばこ事業部が、ガラムの系列会社に依頼・製造しているシャグです。
ぶっちゃけ、パウチに記載された社名の正しい読み方が解りません。笑
調べた範囲でフリガナを無理矢理あてるなら
『プット(ァ)ラー・ジャヤ・ウィジャヤ』でしょうか?
また、上記インフォメーション項目に会社名を2つ記載している理由ですが━━。
下記のリンクを読むに、ガンドゥン社が作っているのは確かです。
が、パウチに記載された社名が異なる為に、ガラムの系列であるputera djaja widjajaの、更に子会社に当る『ガンドゥン社』が製造しているという事なのか、どう解釈していいのか詳しい情報は明記されてなく曖昧なんです。
※間違っていたらコメントにてお知らせください( ˃ ˂ )
話しが逸れましたが
インドネシア煙草を日本人の舌にも合うよう、ブレンドし日本仕様に仕上げたガンドゥンは、ここ日本だけの限定販売だそう。
かなり情熱を注がれた商品である事が、この後も随所で垣間見えます。
その他、開発秘話や製品の詳しい事は下のリンクに書いてあるので、気になる方はそちらをご覧下さい。
さて、アロマストレートの商品説明には
と書かれており、国内で販売されているシャグの中でも、ここまで拘って作られた自然派の製品はそう多くありません。
とりわけインドネシア煙草の中では、唯一無二ではないでしょうか。
━━また、パウチ自体はテープで留めてあるだけで密封されていません。
比較的シッカリした外包装にて密封している形がとられています。
※この様に、パウチを開くと直ぐシャグがお目見え
※手巻きスペースは充分な大きさ
付属ペーパーはサイズの大きい糊なしタイプで
☑︎ 甘味成分(天然成分)を染み込ませている
☑︎ 吸い口を細めにして全体を円すい形に巻くコニカル巻き専用ペーパー
と、ここもインドネシア仕様。
こちらのペーパーは単品でも販売されていて、煙草店にもよりますが価格は¥110~。
ペーパーの使用感ですが、味わいにシロップ系の甘味が乗り、全体的に喫味がマイルドになります。
紙臭さも思ったより気になりませんでした。
しかし、唇にベッタリと甘味料が残るので(紙巻のブラデビと似た残り方)、気になる方はウェットティッシュを用意しておくと◎
紙質は厚みの割に柔らかく、コニカル巻き専用ペーパーとだけあって巻きやすかったです。
それ故に喫煙中、口元がふにゃふにゃとへたりやすい点は気になります。
なのでそっと咥えるか、ペーパーチップを併用するといいでしょう。
因みに糊無しではありますが、濡らせば緩やかに張り付く為、喫煙中に巻きが緩むといった事も特にありませんでした。
単体価格も良心的で、味付きペーパーの中ではとても出来が良いと思います。
━━入手難易度は、手巻き煙草に力を入れている比較的大きな煙草店か、通販での購入となり、おまけに一度欠品するとなかなか入荷しないといった具合。
そのため、ラジャベスキ程では無いものの『入手難易度は難しい』と言えるでしょう。
余談ですが、ガンドゥンのキャッチコピーは『オーガニックに、かえる』Θ_Θ {ケロ
GANDUNとはインドネシア語で『小麦』という意味で、インドネシア・バリ島では『カエル』は豊作や雨をもたらす神の使い、聖なる生き物とされているそうです。
シャグの状態
手触りはカサカサと乾燥が進んでいます。
前情報では適度な湿り気と聞いていたのですが……やはり現在が冬季だからか、はては古めの在庫だったのか( ˟_˟ )トホホ
好みによるので、このままでも吸えない事はないですが、ハンドロールするには扱いにくく、折角の『ストレートなインドネシア煙草』を楽しむなら、加湿をした方がオススメです。
なお、無添加シャグはカビが生えやすいので、加湿後はこまめに様子を見るのが◎!
カットですが、公式では刻み幅0.6mmとのこと。
確かに、大半の葉は細めの刻みです。
が、カットしきれなかった葉、茎、主脈の輪切り等が多く混じっていて、全体的に見るとランダムで粗い印象。
ドラムと似た刻みと言えば伝わるでしょうか?
そのまま巻くと喫味にバラつきが生じる為、ゴミシャグを避けるなり切るなり、工夫が必要になります。
色合いはブラウンベースに、明るめの葉が適度に混ざっています。
全体で見ると、やや黒に近いダークブラウンです。
(写真は色彩調整が上手くいかず、明るめに映っています)
香り
外包装に切れ目を入れると、ふわっとエキゾチックで華やかな香りが漂います。
続けて、恐る恐るパウチからシャグを取り出すと、その印象はグッと強まり、独特で力強い香りに思わずたじろいでしまいました。
まずこの時点で、スッパリ好みは別れるかと思います。
人によっては食傷気味になりそうな……
正直、私は少し苦手です。苦笑
肝心の香りは例えようのない、マッタリとした甘いあま〜い香りです。
仮に産地を知らずに嗅いでも『インドネシア』をイメージ出来るというか。
「インドネシアのリネンや芳香剤」が解りやすいでしょうか?
ラジャベスキでも思いましたが、香りの正体を探ろうにも、日本ではそうそう感じる事の無い香りで、『コレだ!』といったものを表すのが難しいです。
それを敢えて例えるならば━━
ハリー◯ッターのジェリービーンズ(闇鍋的な謎のグミ)を食べた時の、鼻から抜ける甘い匂いを凝縮したような香り。
もしくは、僅かにレーズンの様なジクっとした酸味を感じさせる、湿布や漢方の入った薬箱。
それかアジアン雑貨屋の匂いっぽいとも言えます。
それと薄っすらプルメリア系のお花感もあるかな?
乾燥しているせいか、香りの質がパウダリーであり、全体的にケバケバしく諄い香りだと思いました。
━━加湿後
加湿前は馴染みのない種類の甘い香りばかり目立ち、故に人工的な香りにも思えました。
しかし水分を含んだ事で、尖っていた香りに靱やかさが生まれ、癖が丸くなり、インドネシアの葉たばこはこうゆう香りがするのかと、加湿前より素直に受け入れられます。
ラジャベスキと似た消毒液っぽい香りと、僅かにたばこ特有のスモーキーな香りも伴い、むわっとした甘みのある香りは女性的で、全体として纏まりがいいです。
加湿した後では、暖かい国特有のスイーツっぽい匂いだな〜とも思いました。
これらの事から、乾燥していた場合は加湿した方が個人的におすすめです。
しかしながら、加湿前と後でしっかり共通しているのは、香りの強さが強烈で濃厚という事。
系統は全く異なりますが、コルツバニラのシャグを開封した時に近い広がり方です。
はぁ〜、無添加な筈なのにインドネシア産葉たばこは凄いですね。
ノンフレーバーシャグがこのような芳香を放つのかと、にわかには信じがたく物凄い衝撃でした。
おまけに、スワレよりも目立つ個性的な香りなので、持ち歩きの際は前もって何かしらの匂い対策を準備しておくのが懸命でしょう。
ジップロック1枚では力不足かと思います。
同様に、他のシャグと一緒にしたり、プラスチックのタッパーで保管すると、これもまた100%の確率で匂いが移ってしまいます。
なので、洗えるツールや専用の物を用意するなり、しっかりとした気密性の高い保存瓶にて保管するのが正解です。
喫味
⚠あくまでも個人的な感想です。シャグの状態や体調、その他、香りや味の感じ方には、個人差があるとご理解ください。
✯✯使用ツール✯✯
ペーパー:Raw classic
ペーパー:付属ペーパー+
フィルター:Smoking Brown Slim 15mm
加湿後には好印象に転じたとはいえ、一度抱いてしまった苦手意識から、恐る恐る吸ってみると━━
『えっ、甘くて美味しい…案外いけるじゃん∑(°□°)!!』
と、口からこぼれました。笑
思いのほか癖はそれ程なく、しっかりとした煙草らしい味わいです。
苦味が主体で、長期熟成したとある通りコクも感じられ、酸味や辛味は共に少なく、目立った雑味も特にありません。
なんといっても煙を吐き出すとともに、葉の持つ強くクリアな甘味が、じゅわ〜っと舌に広がります。
その甘味もスッキリとした部類で、決してくどさはありません。
後味も不思議とスゥーッと抜けていき、心地よい軽やかさがあります。
『✓厳選した上質なインドネシア在来種たばこのみを使った無添加
✓熟成の為の時間、洗浄・加湿に用いる水全てに一切の妥協なし』
は伊達じゃない、と心底思わされました。
このクリアな甘味やサッと引いていく後味は、水が関係しているのでしょうか?
香りはシャグで感じた匂いまんまですが、全体的にマイルドに抑えられています。
葉のスッキリした味わいに非常にマッチし、バランスの取れた香りです。
これで香り迄あっさりしていたら面白みのないシャグとなるため、個性としてプラスに転じています。
個人的に苦手と感じていた筈ですが、いい匂いとさえ感じてくるものだから不思議。
東洋の華やかな香りに、夏の暑い日差しを思い出させるというのか。
思わず、わくわくする感情を覚えました。
とはいえ、やはり独特な香りは吸う場所に配慮が必要でしょう。
ガラム同様人を選ぶうえ、決してウケがいいとは言えません。
喫煙中近くに妹がいたのですが、『なんの匂いかわかんないけど、クセー』と言われてしまいました。( ; ᴗ ; )ピエン
加えて、期待値が低かったために癖が少ないように感じましたが、単体で見ればやはりそれなり…いや、きっちりくっきりあるでしょう。
私にとってはその癖が、クセになる方向に傾いた訳でありますが。
この特徴的な香りさえクリアすれば、スッキリとした旨味が捉えやすいため、かなりオススメです。
まぁその癖こそが1番ハードルが高いんですが…ね( ˊᵕˋ ;)hehe
煙量は加湿しても比較的豊かです。
質は僅かにツブツブと、それでいてスムースな柔らかさもありました。
喉にややキックはありますが、肺喫煙しても苦しくはなく、体感では紙巻のタール8mg前後と同程度の強さに思います。
ものっすごい蛇足中の蛇足ですが、私ここまでで何回癖とか独特とか言ったんやろか……
語彙力の引き出しがスカスカですみません( ´•̥ ̫ •̥` )
━━付属ペーパーでコニカル巻き
コレがまた旨いんじゃぁ。笑
よりインドネシアらしい味わいになるというか。
少々癖のある香りに、ちょうどよい強さの甘さが乗り、鼻腔を抜けるフレーバーが活き活きとしたものに変わります。
それは香りの癖がより強くなる、目立つといった意味ではなく、花が添えられたといった変化で嫌味がないんです。
味わいもまた、葉の持つ旨味に寄り添った形でスッキリした甘味が乗り、広がりをみせます。
この感覚を近いものに例えると、苦いブラックコーヒーと甘いクッキーの組み合わせでしょうか。
まとめると、ガンドゥンアロマストレートの香りや味わいに、非常にマッチした吸い方だと思いました。
個人的には付属ペーパーで吸うのは気に入りましたが、これに関しては好みになってくるので、購入された方は好みに合うか試してみた方がいいでしょう。
まとめ・感想
【評価分布……2.5が普通or平均】
0⇢不味くて吸いきれず、多分捨てる。/かなり少ない
1⇢捨てる程でも無いが、不味い/少ない
2⇢吸えなくは無いが、好みでは無い。/やや少ない
2.5⇢普通/平均
3⇢美味しいので、期間を空けてまたリピートしてもいい/やや多い
4⇢これよりベストな物が見つかる迄、リピートする位には気に入っている/多い
5⇢かなり自分好み、常喫決定/かなり多い
お気に入り度☆3.5/5
オススメ度☆2/5
初心者へのオススメ度*1☆2/5
甘味☆4/5
酸味☆1/5
コク☆2.5/5
苦味☆3.8/5
辛味☆2/5
クセ☆4.5/5
煙草感☆3.8/5
喫味の強さ☆3.5/5
ルームノート[周囲への香り]☆4.5/5
シャグの時点では、「うわぁ、これは無理かもしれない」と感じていました。
それが一転、ここまで良い意味で裏切ってくれるとは…。
やはり日本仕様だからなのかな?
美味しく堪能させていただきました。
そして心地よい中毒性に、まんまとハマりました。笑
ともあれ、慣れない内は香りの癖ばかり捉えてしまうと思います。
はっきり言えば、苦手と捉える方が大半でしょう。
食べ物で言えばパクチーやココナッツアイス、飲み物で言えばジャスミン茶や蓮の花茶、その他ハーブティーを好んで飲める方は、比較的この個性を受け入れやすいとは思いますが。
インドネシア産煙草に挑戦したい方は、
バイオリン/パピヨン/ラジャベスキ/ガンドゥン他シリーズ
を含めた中で、ガンドゥン・アロマストレートが一番取っ付きやすいかもしれません。
フレーバーで誤魔化さず、ストレートな旨味を素直に味わえるといった意味、でも。
個人的に、リピートは早い段階ですると思います。
特に暖かくなってくる初夏〜秋にかけて、吸いたくなる喫味でした。
この煙草に合う料理は、タイ料理やフィリピン料理、もちろんインドネシア料理も含めた多国籍系料理の後に合うと思います。
辛口のビールにも合いそうかな。
それでは長くなりましたが、これにて『ガンドゥン・アロマストレート』のレビューを終りと致します。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
皆さん、良い喫煙LIFEを〜(´・ᴗ・` )੭⁾⁾
*1:わかり易さや吸いやすさ、癖の少なさを考慮